

眠れる美女 (新潮文庫)
表題作は有名だが、なるほどネクロフィリアだし、きれいだな。日本の正当文学は変態だ。二十歳以下の全裸で眠る少女(ある期間は絶対に起きない)と添い寝をしにくる老人の話。
「片腕」は女性から右腕を借りて家に持って帰って……というお話。手が話す。
「散りぬるを」殺人事件の顛末と言うか犯人と被害者の心理を追ったお話。面白くなかったのは説明が説明になっているからか?

11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち [Blu-ray]
変人作家の奇行として、後世に何の影響も与えなかったクーデター未遂事件ですが、改憲論が高まる中、いったい三島の主張はなんであったのか再考する価値はあると思います。
映画は読み物にはない視覚に訴える迫力がありますので、映画化自体はうれしいことですが、この作品には視覚に訴えるものがまるでありません。低予算のせいか、ひたすら殺風景なセットの中で俳優が台詞をしゃべっているだけで当時の雰囲気など微塵も感じられません。予算がないのはしかたないかもしれませんが、あまりに映像に対するこだわりがなさすぎじゃないでしょうか。これだけリアリティがないと映画化の価値を感じられません。

永久保存盤 軍艦マーチのすべて
このCDはミュージックとして軍艦マーチを聞くためのものではなく、行進曲『軍艦』という我が国の音楽史における名曲を研究した者の研究発表、言わば音の出る歴史論文と言うべきものである。それにしてもよくぞここまで研究しつくしたものだ。見事である。

仮面の告白 (新潮文庫)
主人公「私」の出生から23歳にいたるまでが、性に関する告白の形で述べられている。幼年期の「私」の経験には、少なくない男性が多少なりとも共通した記憶を呼び覚まされるであろう。その時期には、性的感覚が未分化であり、性の目覚めへの前駆現象として、肉体的苦痛にかかわる話や絵に官能的興味をそそられたり、強い少年への憧れを抱いたりすることはありがちである。しかし、「私」は青年期にいたるまで、そうした幼年期の嗜好から抜け出せないで悩み続ける。この種の性倒錯は、作中にも述べられている通り、とくに珍しいものではないそうだが、多くの読者には初めのうち、いささか異常な物語と映るかも知れない。作者はそのような「私」の境地へ、華麗な漆絵を思わせる描写によって、読者をぐんぐん引き込んでいく。時代背景として、第二次世界大戦中の徴兵や空襲なども効果的に描かれている。後半、異性の園子に興味を持ち始めても、「私」の内部では、なお葛藤が続く。ところが、その話の後の方ではメロドラマ風の軽さを感じる。前半の筆致があまりにも激烈なせいだろうか。作者24歳のときの、最初の書下ろし長編である。巻末の解説にいう「自伝的小説と受けとる方がいい」に賛成する。
【日本大好き外国人】電車で三島由紀夫の「葉隠入門」を読んでいると、こちらをガン見してくるナイスミドル。
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