


太宰府発見―歴史と万葉の旅
太宰府といえば学問の神様菅原道真と答えが返ってくるほど、太宰府と太宰府天満宮の結びつきは強く、深い。
しかし、それだけが太宰府の魅力ではないことごとを紹介した一冊。ガイドブック片手の旅もいいが、こういった分かり易く読み易い本を読了してから訪れるのも、印象ががらりと変わるのでは。
今、奈良の平城京が注目されているが、その朝廷の出先機関があった大宰府政庁も驚くべき万葉歌人たちがいた。
大伴旅人、家持、郎女、山上憶良など。
さらには、朝鮮半島との長い攻防と交易の歴史。
足利尊氏が室町幕府を開くに至る前、太宰府から京に上ったことはあまり知られていないが、太宰府天満宮での霊夢によって挙兵を決断したという。
著者は太宰府市の市史を編纂される方でもあるので、その内容は堅苦しいものと思いがちだが、一般の読者に理解しやすいように書かれている。

太宰府天満宮の謎―菅原道真はなぜ日本人最初の「神」になったのか (祥伝社黄金文庫―日本史の旅)
近年、パワースポットが話題になっているが、この太宰府天満宮も隠れたパワースポットである。
風水でいうところの大陸、半島からの龍脈のポイントになる龍穴が太宰府天満宮という。陰と陽の二つのパワーのうち、陽の気が集まっているというが、それは試験合格や立身出世につながるという。
学問の神様である菅原道真を祀っているから太宰府天満宮に参拝するだけではなく、風水上からも試験合格のパワーをもらう場所であったということになる。その太宰府天満宮と周辺の見どころを集めたのが本書になるが、コンパクトに過去からのことを読み易く記述している。
また、学問の神様太宰府天満宮という呼称が定着しているからか、この太宰府天満宮の延寿王院が幕末維新の策源地であったことを知る人は少ない。三条実美が三年余りもここに滞在し、西郷隆盛、伊藤博文、坂本竜馬も倒幕の密議のために訪れたという。
細かい部分での間違いが散見されるが、全体としては興味深い内容としてまとまっている。
2014.9.24 獅子舞 大宰府
2014.9.24 飯塚市大分獅子舞 大宰府.
大宰府 ウェブ

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