岩下尚史の魅力 伝統文化評論家  人から人へのつながり

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岩下尚史の魅力 伝統文化評論家  人から人へのつながり

悲の器―高橋和巳コレクション〈1〉 (河出文庫)

21才大学生の若僧としてのレビューです。
邪宗門とは違い法学という著者の専門分野ではない舞台で、現代の法学に通じた読み手によってこの本を読むことは、学説としての正さというのは小説として域を越えないかもしれないが、読む価値は必ずあります。何世代か前かのインテリゲンチャの苦悩の表現が、大学というを存在を当然のようにする現代の若者が全てを理解出来るかと言ったら、きわめて難しい。ただ私自身が年をとり、社会的な地位が上昇するに応じ登場人物(特に主人公)の苦悩というのは現在よりも受け止めることが出来るのではないか。また、自分が年をとってから、読み直したいものである。邪宗門を高橋作品として読んで以来、高橋和巳という人物に対して興味が沸いたが、高橋作品の多くは廃版になっており、入手がヤフオクなど限定的。最近の娯楽小説もよいが、たまにはこのような堅苦しい本も文庫化で復活してほしい。

子は親を救うために「心の病」になる (ちくま文庫)

 
私の場合は心理的虐待が主で、身体的虐待が少し、そして根底に心理的ネグレクトがあります。これは、同著者の「消えたい」という著書で理解しました。本書では、第5章の、九割の人たちが共有している心理システムの土台である母子間の情緒交流がなかったために、自分の存在に確信が持てない場合に当てはまります。苦しいだけの人生で、どうこの人生を理解して自分のものにしていいのか、長い年月をかけての格闘の末に、やっと、一息つけた、という読後感です。

面識も何もないのだけれど、著者である精神科医の言葉が薬のように体にしみとおっていきました。著者も、おそらく9割の「普通」の人であろうに、私たちのこころをこれだけ理解してくれるということに、驚きと敬意と感謝の気持ちで一杯です。考えるということ、想像するということ、思考するということ、そして、最後にそれを言葉に表現するということ。精神医学という人類の学問の伝統と、ある一個の人間の探究心、努力、そして底にある人類愛が結実した結果なのでしょうか。生まれてきた意味がようやく遠くに見えてきた気がして、深く感動しています。

たとえ全体の一割の、よって分かり合える人間に出会う可能性がとても低い、「普通ではない」人間であろうと、その「普通ではない」という居場所を与えられたことが、私たちのこころの安定にどれだけ大きな意味を持つか。「どこかに、たった一人でも、私の苦しみをわかってくれる人がいる」ということが持つ深い意味。それを毎日感じています。
 
 
この本を読む前と読んだ後で、人生が変わりました。
ありがとうございました。
 
 
 

新しく生きる―今の自分でいい、そのままでいい

「カウンセリング」に興味があったワケではないのですが
読んでみて、自分の考え方が変わりました。
もし「死んでしまいたい」という気持ちがあるのなら
手に取って欲しい一冊です。

楽しく生きる―私には「会いたいもう一人の自分」がいる (SANGOKAN LIFE NOTE)

 欲求をキーワードに、〈楽しく生きる〉道を解き明かす本
のようです。
 マジメな人ほど、〈欲求〉という言葉に
マイナスイメージをお持ちかもしれませんが、
本書を一読すると、
欲求そのものは自然なもので決して悪いものではない、
また、本来の欲求を再発見し、適切な方法で満たすことが
成長に大切だと思わされます。

 人は例えば、子どものときに、親から大切に
されたいという欲求が親の忙しさなどからもし
実現されないと、子どもの心に怒り、絶望、
悲しみなどの否定的な感情が生まれる……
そして、叶えられることのない
欲求を持ってしまった苦しみから逃れたいために、
無意識のうちに、自分を壊してしまいたいとさえ思うようになる。
その気持ちを抱えたまま大人になった人の人生観は……

 うつ状態などの苦しみの中で必要なことは、
無欲になることではなくて、自分を心の奥深くに
抑圧されている欲(欲求)を見つけ、受容し、
しばらくの時間、欲を感じ続けていられる強さ
だそうです。
 要するに、欲求の自覚が、楽しく(輝いて)
生きるための第一歩であり、その結果、自己破壊欲求も
消え去り、前向きで肯定的な人生観を抱くことができると
いうことらしいです。

 私が怖いと思ったのは、過去の欲求不満が変質して、
現在の欲求の中に入り込んでくる〈欲求のすり替え〉
現象です。切りのない、永遠に満たされない、
そして、人生を狂わせる欲求となるそうです。

 ちなみに、本書によると、
欲求の四層構造とは、第一層〈眠る、食べる〉 第二層〈色、金、名誉〉 
第三層〈孤独と愛〉 第四層〈遊び〉となります。
 〈色、金、名誉〉と言うと、何となく、好ましいものではない印象を持ちますが、
本書を読むと、一概にそうとは言えないと納得できます。
 ただ、〈孤独と愛〉の欲求不満が
もし〈色、金、名誉〉の欲求に影響を与えると、
際限ないドロドロしたその人を苦しめる欲求に変質するそうです。

 欲求と向き合い、イキイキした心を
取り戻したい人にはおすすめです。

 


 
 
 

日本製造業の戦略

製造業において日本企業が2015年までに実現できる可能性がある
「破壊的イノベーション」の例を具体的に紹介した上で、
その要素となるテクノロジー動向や、実現の前提条件となる日本企業の
強みや予想される障壁など具体的に解説した良書です。

ハイテク分野でイノベーティブな製品を出せなくなってきた日本企業
の現状とともに、日本企業が進めている研究開発動向を踏まえ、
日本企業が従来から強みを持っていたアナログ技術と最新のデジタル
技術を組み合わせて、健康・医療やエコ領域で日本企業がイノベーションの
リーダーになれるシナリオを描いています。

単なる絵空事ではなく、日本企業のこれまでの製品開発失敗に関する
明快な分析や現在実際に行われている研究開発動向に関する豊富な知識を
踏まえており、説得力があります。特に、1・3・6・7・9章がこの観点から
読み応えがあります。また、このようなイノベーションを実現するための
マーケティングやビジネスモデル構築への処方箋(10〜12章)も、
明快に整理されています。日本企業が陥りがちな典型的な失敗傾向が
網羅されていて、海外進出を目指す企業の担当者の
チェックリストとしても役立ちそうです。

一方、人材や生産性向上など企業の内部管理に焦点を当てた2・8・13・
14章については、問題点の指摘に共感こそできるものの、処方箋については
説得されるまではいきませんでした。2章で列挙されている業務プロセス改革は
日本企業のこれまで持つ強みに基づいているわけでもなく、欧米企業の
成功例に基づいているわけでもないようです。日本企業にとっての導入可能性、
実現した場合に業績回復が実現する可能性、ともに不明確に思えました。
また、14章の処方箋は間接部門のみに主に焦点を当てたGEの例や、
リクルート、mixi、新宿さぼてんなど非製造業企業の例も多く、製造業に強さを
もたらす処方箋かどうか分かりませんでした。

日本企業が海外でも通用する製品開発、製造販売には何が求められ、何が
足りないのかを整理する上ではとても分かりやすく、おすすめの一冊です。


岩下尚史の魅力 伝統文化評論家  人から人へのつながり


岩下 尚史(いわした ひさふみ、1961年 - )は、日本の作家、伝統文化評論家。熊本県生まれ。 國學院大學文学部卒業後、新橋演舞場株式 ...

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