餓狼伝（25） (イブニングKC)

　もうすでに何人かの方がレビューで書いていますが…。

　２６巻がでなかった理由を簡単にいえば
「この後の原作の話が、情報が古くて現代風に直すのが困難なため」
だと思います。

　この巻の原作が書かれていたのは１９９０年代です。
総合格闘技の存在を一般人がほとんど知らない。
そんな時代に書かれた作品です。

　この後原作では、ほぼ何でもありのルールの
バーリ・トゥードなんていうものがブラジルにはあるらしいぜ！
マウントポジション無敵じゃん！俺たちの知らない技術だけどどうする！？
という感じで話が展開していきます。

　これを現代風に直すのは、かなり苦労するでしょう。

　今まで、オリジナルキャラをだしたり、独自の要素をいれて書いてきた板垣さんですが
本筋は原作に忠実でした。（梶原への嫌がらせは置いといて）

　もし、この後の話を書くとなると、おそらく完全オリジナルの話しになるでしょう。
今更、現代に合わない内容が含まれていますという注釈を入れる訳にもいかないですし。

そんな訳で、原作に沿った餓狼伝はここで終わりになるんじゃないかと思います。
無理して続きを書かなくてもいいような気がします。

　※ちなみに、原作ではクライベイビーサクラとか登場しないです。
自分も、続きが気になって原作を買ったのですが、マンガと違うところがあって
すごくおもしろかったです。気になった人はぜひ読んでみて下さい。