有斐閣判例六法 平成23年版

学生向け学習用六法にはポケット六法等定評のあるものも多い。
しかし、条文の素読みを行うにあたっても具体的適用の結果たる判例を知らなければ
表層的な文理解釈を知識として得るに留まってしまうおそれがある。

特に最近は法学部やロースクールにおいても
体系的思考・理論的思考よりも、問題発見・解決思考を重視する傾向にあるため
判例をガイドラインとして条文を読むという姿勢は必須であるといえる

普段の学習において、基本書や百選を用いる上でメインで引く六法としても有用であるし
使い込んだ後に、理解した知識を整序するために、ざっと読みつぶすのも勉強になるだろう。
学説優位の頭になってしまわないためには定期的に条文判例の知識をさらえておくことが
肝要であることもあり、おすすめできる。