パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (竹書房文庫―ディズニー・ライヴ・アクション・フィルムズ)

ディズニーランドの人気アトラクション「カリブの海賊」をモチーフにした
アクション・アドベンチャー映画のノベライゼーション。

脚本を元に起こされた小説なので、ほとんど展開をなぞってあります。
勿論イントロダクションから、スタッフロールの後の”おまけ”まで。

映画はセリフが多いため、初見では消化不良気味だった方も多いかと

思いますが、映画を観た後でこれを読むと、細かい設定や小ネタなど
再確認して納得する事ができると思います。
金貨の呪いの仕掛けやクライマックスの謎、ウィルやその父親、
ジャックの過去(？)も垣間見えます。

敢えて難点を挙げるとしたら、ジャック・スパロウ船長の口調が
映画での印象と違う(吹替えとの間を取ったような感じ？)のと

あの目まぐるしいソード・ファイトや、海上の砲撃戦の描写などに
迫力が無いところでしょうか。

普通の小説ではなく、あくまで「映画」を文章化したものと割り切って
サントラでも聴きつつ、映画を思い起こしながら読めば、かなり楽しく
読めるのではないかと思います。少なくとも私は気に入りました。