グループ・プロセス―集団内行動と集団間行動
集団への社会化,リーダシップ,同調圧力,集団の生産性などのトピックについて,既存研究を適切に紹介しながら,議論が進められている.
それぞれ独立した章としても読むことができる.
グループ・ダイナミクスの教科書として非常に使いやすい本だと思う.
人はなぜ集団になると怠けるのか - 「社会的手抜き」の心理学 (中公新書)
個人が単独で作業を行った場合に比べて、集団で作業を行う場合の方が1人当たり平均の努力量が低下する現象について社会心理学の視点から論じた本。この現象がどのような条件で起きるのか、背景にはどのような心理が働くのか、果たしてマイナス面だけなのか、そして、手抜きを防ぐにはどのようにすればいいのか、といったことが述べられている。
人は集団で仕事をすることで1人だけではできないことを実現する。しかし、集団の人数が増えると1人当たりのパフォーマンスは低下する(リンゲルマン効果)。人数が増えると調整の難しさが発生することと、社会的手抜きが生じることが原因である。後者には、自分だけ頑張っても結果は変わらない、他の人達がやっているから特別張り切る必要はない、どうせやっても評価されない、というような心理が働くことが関係する。
タダ載り行為のようなものはもちろん、集団の中で波風が立つのを恐れて異論を唱えることを控えたり、愛国無罪のような集団浅慮も、社会的な手抜きの一種として扱われている。問題が発生しても、誰かがやるだろうと思って誰も何もしない。3重チェック以上はかえってミスの発見率が下がる。ブレーンストーミングは、実は一人当たりのアイディア創出数という点では優れた方法ではない。自動車のABSのような安全技術が導入されると、大丈夫だという心理が働いて急加速や急減速が増える。プロスペクト理論も登場する。そもそも、人は努力を適当に配分するもので、状況や相手によって、全力を尽くしたり、手抜きをする。りんごがひとつ腐ったら、すぐに他に伝染し、しかも2つ目以降は1つ目よりひどくなることがある。手抜きは無意識に行われることがあり、自己報告はアテにならない。
手抜きとは反対に、一所懸命頑張るケースも取り上げられている。仕事の内容や目標が当人にとって重要で価値があるものであり、しかし同僚の能力は低いと思えば、それを補う為に努力する。4人でリレーのチームを組むと、下位2人のタイムは上昇する。
では、このような社会的な手抜きを防ぐにはどうするか。報酬は、うまく使えば効果がある。反対に、罰を与えるというのは効果が薄い。重要なのは動機付けで、役割と責任をはっきりさせる。適度な監視、情報の共有、部下の意見を聞く、作業中にも適時フィードバックを素早く行う、努力を可視化する、集団の中のコミュニケーションがスムーズにいくようにすることも有効で、これらのためにリーダーの役割は重要。ただし、「この世から嘘をなくすことが困難なことと同様に、社会的手抜きをなくすことは難しいと思われる」ということだ。
心でっかちな日本人 ――集団主義文化という幻想 (ちくま文庫)
心理学の実験を基に書かれているため,カバーやタイトルと比べ,一般受けはしない内容かもしれません。
「少年犯罪の増加や凶悪化」を「ゆとりに欠けた教育が生み出した若者の心の荒廃の結果」ととらえるのは心でっかちの落とし穴にはまった人の典型である,という著者の考えにはとても賛成で,「少年犯罪って減ってきているよね」という素朴な疑問も呈してはいけないような現代には辟易してしまうのですが,統計のからくりをあばく本ではなくて,心理学の実験によって,その間違いを正していくあたりが,少し眠くなってくるのは残念なところ。
それでもなお,テレビのコメンテーターがそれらしく話しているような内容には,「おい,待て」と言えるぐらいの考え方は身につく本です。
集団パニックか 高校生を搬送
兵庫県上郡町の県立高校で女子生徒18人が相次いで体調不良になり病院に搬送された。警察は集団パニックの疑いもあるとしている。6月
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