月の瞳のエゼル 〜春のささやきと沈みゆく月〜 (月の瞳のエゼルシリーズ) (コバルト文庫)

【あらすじ】

春の女神マリューンの悪戯が巻き起こした騒動で負傷したエゼルは、
王宮の≪秘密の小部屋≫で静養する毎日を送っていた。

そんな折、レヒトがエゼルの小間使いにと、一人の少女を連れてくる。
ティルカという名のその少女は、エゼルと似た生い立ちということも
あり、すぐにエゼルと打ち解ける。しかし、ティルカの容姿が次第に
エゼルに近づいていくことに、レヒトは気付く。ティルカに秘められ
た真実とは……？

一方、王都ではマリューンのおせっかいにより、一騒動が起きていた。
春の粉のせいで恋に暴走する男性が続出し、その中にはノウィルギィの
姿も。理性のたがが外れた将軍がヴィクレーイルに迫る！！

【感想】

初めての前後編です。思わぬハプニングが発生してこの巻は終わってい
るので、『月の瞳のエゼル 〜月の雫と囚われの瞳〜』も購入してから
読み始めた方が良いかもしれません。

この巻の見どころは、まずノウィルギィとヴィクレーイルの恋の進展だと思い
ます。ここでもあと一歩というもどかしさですので、次の最終巻では上手くま
とまって欲しいです（笑）

もう一つの見どころは、エゼルの小間使いとして初登場のティルカです。
ティルカはエゼルと同じタイプのキャラクターで、とても素直で良い子です。
何か企んでいるということはなさそうですが、何だか秘密があるようです。
次は最終巻ということもあり、次巻がとても気になります。