

ショパン:伝説のラスト・コンサート
平野啓一郎さんの「葬送」の、ショパンのパリでのコンサートのところを読み、
その素晴らしさに、私の想像は膨らむばかりでした。
そこにこのCDの存在を知り、さっそく購入しました。
小説同様、CDも素晴らしいものでした。じっくり聴いています。
全然飽きません。クラッシックのことは詳しくないので、詳しく語れませんが、
コンサートを彷彿させる素晴らしい演奏ばかりです。
一番のお気に入りは、フランソワのノクターン第8番と、子守唄です。

最強の エクストレイル への道 日産 T32 カスタム 用 パーツ (リア ガーニッシュ)
入手後、即装着しました。形状からでしょうか、フィット感に若干の課題があり取り付けには苦慮しましたが、デザインには満足しております。

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)
スローリーディング(ゆっくり読む)、この提案は素晴らしいと思いました。そして著者のたくみな文章力によってスローリーディングの重要性がわかりました。ただ肝心の「本の読み方のコツ」の記述が少ないです。あっても結構常識レベル(辞書をひけとか、声を出して読まないとか)。おそらく著者自身整理しきれていないのかもしれません。後半の8人の作家の作品の書評をすることで、実戦形式でコツを教えてくれていますが、これだと問題集メインの参考書のような感じです。もっと一般化しうる理論(コツ)を知りたいと思う人には物足りない思います。8つの作品を読んだことないと、まさに「大本営発表」のようになってしまって、著者の書評、着眼点はすごいなー、で終わってしまう可能性があります(私のように)。私はかろうじて森鴎外の「高瀬舟」だけは知っていて、自分の感想と照らし合わせて読むことができましたが、やはりというか案の定、著者の視点はすごいなー、と思った一方、「考えすぎ?」な部分もあってあまり参考にならない箇所もありました。
不満を書きながらも星4つなのは、やはり著者のスローリーディングに対する熱意が伝わり、共感できたからです。やはりプロ、表現力が素晴らしいです。
曰く、「書き手の仕掛けや工夫が読者に気付かれずに、今も埋蔵金のように眠っている」
曰く、「速読は明日のための読書、スローリーディングは5、10年後のための読書」
曰く、「読書は読み終わったときにこそ本当に始まる」
曰く、「読者が本を選ぶように、本もまた読者を選ぶ」
曰く、「より先にではなく、より奥に読めば、1冊で10、20冊分の手応え」
などです。その気にさせるのはうまいが、本番は「あれっ?」みたいな印象なのが残念ですが、気付かせてくれただけでも私は大いに評価したいですね。情報化の時代に投じられたこの一石は、人によっては「大いなる気付き」を得ると思います。

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)
小説家の平野啓一郎さんが自作「ドーン」の中で登場させた、
「分人」
という概念を詳しく紹介した新書です。
「個人(individual)」という概念は「分けられない」という意味である。
対する「分人(dividual)」は人間を「分けられる」ものとして見るための知恵です。
例えばある人に、仕事の時に出るAという分人、親といる時に出るBという分人、
友達といる時に出るCという分人、恋人といる時に出るDという分人がいる。
これは全て「本当の自分」でも「偽物の自分」でもない。
一人の人間の中にはいくつもの分人が存在していて、
その分人のバラエティや比率がその人の「個性」を形成するのだと言います。
興味深いのは、この「分人主義」を導入することで、
現代的な問題やエピソードが解説できてしまうことです。
典型的なのはネット上で「人格が変わる」とされる人。
これはネット上のコミュニティの中で出すその人の「分人」であると理解すればいい。
他にも、本文中から印象的な部分を抜き出すと、
・愛とは「その人といる時の自分の分人が好き」ということ
・何としてでも自分向けの分人を大きくしようと異常な手段に出るのがストーカー
・一人を殺すことは、その人の周辺、さらに周辺へと無限に繋がる分人同士のリンクを破壊すること
たぶん抽出しただけではわかりにくいでしょうが、
平野さんはこの概念を身近な例も引き合いに出してとてもシンプルに説明してくれます。
平野さんの過去の作品に包含されていた問題意識が登場するところも読み応えあり。
ただあまりにわかりやすくてスッと入ってくるだけに、
読後に他人を見ると、「あの人の分人は…」とフィルターをかけて見てしまう。
こうやって分析的に人のことをみてしまうのは良くないですね(苦笑)。

こだわり人物伝 2010年10・11月 バーンスタイン~愛弟子が語る/ショパン~魂の旋律 (知楽遊学シリーズ)
番組は見ていましたが、気がつかない部分を文字で確認すると一層大切な部分が見えます。
良いテキストと思いました。
【7月20日14時~】濱田滋郎・平野啓一郎「クラシックギターを語る」
毎日新聞朝刊で好評連載中の平野啓一郎さん「マチネの終わりに」。小説では主人公の天才クラシックギタリスト、蒔野(まきの)の演奏場面 ...

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